二段階胚移植法:体外受精(3回目)の治療の流れと結果

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のびこ

二段階胚移植にチャレンジしたよ~
・二段階胚移植は妊娠の確率が高くなる一方、双子ができる可能性もあるよ!
・胚胎盤(0PN由来)についても解説しているよ~
・ちなみに、私の場合はこのチャレンジで妊娠したよ~

クリニックからの提案

3回目のチャレンジに向け、先生から2つの提案を受けました。

前回と同様、残りの2つの卵を一つずつ移植していく方法があります。
しかし別の方法として、数日間に2つの卵を移植する二段階胚移植という方法があります。
二段階胚移植法は妊娠の確率が高くなる一方、まれに双子になる可能性もありますが…
35歳以上の方に提案していますが、どうしますか?

急な提案ということもあり、少し迷いました。
そのため、いったん夫と相談してみますと答えて、その日は持ち帰ることにしました。

二段階胚移植法とは?

二段階胚移植法は、自然妊娠のプロセスを応用した移植法です。
自然妊娠の場合、受精卵(胚)は卵管の中で受精し、細胞分裂を繰り返します。
そして胚は5~6日間かけて子宮へ移動し、胚盤胞になる頃に子宮に到着します。
その際、胚は卵管の中で成長をしながら子宮に向けてシグナルを送ります。
子宮内膜はこのシグナルをキャッチして数日後の胚を受け入れるため、着床に向けて準備を始めます。

このプロセスを二段階胚移植で疑似的に作り上げます。
まず、最初の移植で初期胚を1個つ子宮の中に戻します。
するとこの初期胚がシグナルを送り、子宮は着床の準備を始めます。
そして数日後、着床の準備が整った子宮の中へ胚盤胞を移植するという流れになります。

夫と相談&出した答え

残りの卵を全て使うこと、そして少なからず双子が生まれる可能性もある。
そういったリスクも含め、夫ののびおに伝えたところ、彼の回答は以下の通りでした。

着床までのプロセスを考慮すると、二段階胚移植法は理にかなう方法だね。
試してみていいんじゃないかな?

実は、私も同じ思いでした。
前回は、子宮も急に卵がやってきて準備運動できていなかったからからもしれない。
確率が高くなるのであればチャレンジしたいと思ったので、彼の反応にちょっとホッとしました。
こうして、二段階胚移植法を行うこととなりました。

移植当日の流れと妊娠判定までの処方

まず1回目で初期胚を移植、移植後に子宮の収縮を抑える注射を打ってもらいました。
そしてその2日後、2回目の移植を行い、胚盤胞を戻しました。
移植の前後では、前回同様に以下の薬を使用し、9日後の妊娠判定を待ちました。
・貼り薬(エストラーナテープ)
・膣座薬(ルナティス)
・内服薬(バイアスピリン、プレドニン)

胚盤胞のグレードと期待の度合い

今回移植したのは4BCというグレードでした。
移植方法は異なるものの、前回は4BBと、今回よりグレードのいいものを移植していました。
ネットで調べる限り妊娠率に違いがあったため、正直なところ大きな期待は持っていませんでした。
※グレードの詳細についてはこちらの記事に記載しています。

アンタゴニスト法:体外受精(2回目)の治療の流れと結果①
アプローチ方法の変更(マイルド法→アンタゴニスト法)2回目の治療開始にあたり、クリニックの先生からアプローチの変更を勧められました。AMH値は低いが他のホルモンの値が悪くないので、前回より多く採卵できる可能性があるとのこと。

またそれだけでなく、今回の胚盤胞は0PN由来でした。

PNとはPro Nuclearの略で、日本語では前核と呼ばれます。
核とは遺伝子の情報が含まれている部分で、受精卵内に現れる核には父親と母親由来のものがあります。
これらが融合する前の核を前核と呼び、正常受精すると前核は2個(2PN)現れます。
そして受精20時間後、2個の核は1個に融合し、消失して見えなくなります。

0PNというのは、つまりその前核がないという意味になります。
0PNとなる主な原因は以下の通りです。
・受精しなかった
・前核はあったが早くに消失した
・まだ前核が出ていない
受精後の成長に問題がなければ、移植に使用することができるらしいです。
しかし2PNでない場合、異常受精も含まれている可能性もあるとのこと。
そのため、さらに期待してはならないと考えていました。

移植の結果(妊娠判定)

判定数日前から、ときどき着床痛のようなチクチクする痛みを感じるような気はしました。
しかしそれ以外はとくに体調に変化なく、前回同様、気にしすぎての感覚かと思っていました。
そして判定当日、血液検査から1時間後、先生からこのように結果を告げられました。

hCG値(妊娠特有のホルモン)は157mIU/mLです。
のびこさん、妊娠していますよ。
今の時期に25mIU/mL以上あれば妊娠していると判定するから、数値的には十分ですね。

あまりに意外な言葉に一瞬呆気にとられてしまいました。
期待してはいけないと思っていた分、状況が飲み込めませんでした。
なので出たのは「はい」という言葉だけ…実感がなく何だか不思議な気持ちでした。

まだ喜びまでには至れない感情

どうやら妊娠することはできました。
しかし時間が経つにつれて、頭に浮かんだのは以下の思いでした。

・無事に妊娠継続できるのか?
流産してしまわないか?
染色体異常はないか?
・無事に安定期までたどり着けるか?

性格もありますが、正直なところまだ喜びの感情にまでは至れませんでした。

その後、クリニックへは経過検査のために数回通うことになります。
そして、その間に体調も変わり始めてきました。
次回はその検査の状況は、体調を中心にお話させて頂きます。

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