・分娩方法は無痛分娩に決めて、産院での分娩予約をしたよ!
・妊婦健診の頻度や健診の流れについてまとめているよ~
・染色体異常のスクリーニング検査(オスカー・NIPT)についても紹介しているよ~
無痛分娩を希望
私は20代の時から、もし出産するなら絶対に無痛分娩にしたいと考えていました。
もともと、非常にビビりの私。
お産ってすごく痛いんでしょ?!耐えられない!と思っていました。
しかしそれだけでなく、体力を温存できるお産の方が合理的だとも考えていました。
実家には要介護認定を受けている祖母もいるので、里帰りはせず自宅付近の病院に決めました。
分娩予約と初受診
全国には産院が約1300あり、無痛分娩を行っている病院は全体の1/4程度らしいです。
地域によって差はあると思いますが、無痛分娩を希望する場合は早めの予約をおすすめします。
ちなみに私は、初受診前にクリニックの予約システムで分娩の仮予約を入れました。
妊娠8週でしたが予定日の時期の枠はすでに残り少なくなっていました。
不安な方は病院へ問い合わせてみるといいと思います。
初受診は妊娠8週で、エコー検査を受け、分娩までの流れの説明を受けました。
おおよそ1時間くらいの予定と聞きましたが、かなり時間がかかりました。
理由は、その日の朝に分娩が立て込んで診察が遅れていたためでした。
総合病院のような医師が多くいる病院でないと、こういったことは起きます。
なので、時間に余裕を持ったうえで受診するのがいいと思います。
次回は、2週間後の妊娠10週。
その時に妊娠検診を受けるために、役所で母子手帳をもらうように指示を受けました。
母子手帳の受け取り
妊婦健診を受けるために、役所へ母子手帳をもらいに行きました。
受け取りに必要なものは、妊娠届出書と身分証明です。
顔写真のある個人番号カードもしくは免許証を提示するのがよろしいかと思います。
受け取りに行った時、窓口で出てきた職員からはじめて「おめでとうございます」と言われました。
実は不妊治療のクリニックでも産婦人科でも言われたことがありませんでした。
まだ妊娠初期で、流産リスクや染色体異常に対する不安もあります。
そのため、少しだけ複雑な気持ちで母子手帳とともにその言葉を受け取りにました。
妊婦健診の頻度と流れ
妊婦健診は、おおよそ以下の頻度で実施されます。
・妊娠10週:1~2週ごと
・妊娠23週まで:2~4週ごと
・妊娠35週まで:2週ごと
・妊娠36週以降:1週
妊婦健診では毎回、体重測定・血圧測定・尿検査・超音波(エコー)検査を行います。
体重測定
体重測定では、急激な増減がないかを調べます。
急激に体重が増加した場合、妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病の可能性があるためそのチェックを行います。
尿検査
尿検査では、尿中に含まれる糖分やたんぱく質、ケトン体の数値を調べます。
その数値で妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病など、胎児への影響が考えられる病気を発見できます。
また、つわりの症状が強い方は十分な栄養が取れず、尿中のケトン体が上昇すると言われています。
その値によって点滴などの処置が行われる場合があります。
血圧検査
血圧検査は、妊娠高血圧症候群の早期発見のために行います。
最高血圧140mmHg以上、最低血圧90mmHg以上が高血圧です。
高血圧とは無縁だった人も、妊娠をきっかけに妊娠高血圧症候群と診断されることもあります。
※実は、私も臨月で140以上になって計画入院となりました。
エコー検査
エコー検査では、胎児の形態と生理機能の観察を行います。
形態観察では胎児の推定体重、大きな奇形、へその緒や胎盤の異常などが分かります。
そして生理機能の観察では、胎児の成長や動きを見ます。
また、へその緒の血流、心臓の機能、羊水(胎児の尿量)なども検査します。
なお母子手帳の別冊には、妊婦健診を公費の補助で受けられる受診券が14回分付いています。
私は妊娠9週で母子手帳を受け取っているので、10週の妊婦健診から使用しています。
染色体異常を調べるスクリーニング検査
10週の妊婦健診時、先生から染色体異常を調べる検査を受けたいかと聞かれました。
なお、私が通院していた病院では、オスカーという検査をうけることができました。
オスカー検査とは?
下記の3つの染色体異常のリスクを算定する検査です。
・21トリソミー(ダウン症候群)
・18トリソミー(エドワーズ症候群)
・13トリソミー(パトウ症候群)
この3つの異常が全染色体疾患の約7割を占めていて、ダウン症候群が全体の半数となっています。
検査はNT(胎児の首の後ろのむくみ)と血清マーカー(PAP-A,β-HCG)との組み合わせで行われます。
Combined test(コンバインドテスト)とも呼ばれ、諸外国では一般的な検査となっています。
実は、オスカー検査とは違う検査を受けようかと迷っていました。
それはNIPT(新出生前診断)です。
先生にはその旨を伝え、どちらの検査を受けるか持ち帰ることにしました。
NIPT(新出生前診断)とオスカー検査との違い
NIPT(新出生前診断)とは?
妊婦から採血した血液をもとに、微量に存在する胎児由来のDNAから染色体異常を調べる検査です。
NIPTの特徴・従来の出生前診断(オスカー含む)との違い
妊娠周期10週から検査可能
母体血清マーカーやオスカーなどの検査は、早くても妊娠11週以降でないとできません。
そのため、胎児の状態を早く知ることが可能です。
また、10週よりも前から検査可能で、10週以降の再検査もセットになっている検査施設もあります。
なお病院からの紹介状は不要で、誰でも受けることが可能です。
検査精度の高さ
染色体検査の正確性を計る基準は以下の2つで、これらの数値は大きいほど精度は高くなります。
・感度:出産後に陽性だった妊婦のうち、検査が陽性だった確率
・特異性:出産後に陰性だった人のうち、検査で陰性だった人の確率
NIPTは3つの染色体異常を感度99.9%、特異度99.9%という精度で行うことができます。
ちなみにオスカー検査の精度は80~90%程度と言われています。
3つ以外の染色体異常も調べることができる
検査施設によって、以下の染色体異常も検査することができます。
・全染色体の異数性:常染色体(1番~22番染色体)の異数性、 性染色体の異数体の判定
・全常染色体全領域部分欠失疾患
・全常染色体全領域部分重複疾患
性別判定ができる
胎児のDNAを見るため、検査施設によって希望すれば性別判定が可能です。
エコー検査のように目視ではないので、正確な結果を知ることができます。
検査費用はオスカー検査よりも高い
病院によって異なりますが、オスカー検査の費用はだいたい4万円前後です。
対してNIPTは約5万円~30万円近くとかなり費用の幅があります。
この費用はどこまでの染色体異常を調べるかによって決定されます。
そして検査施設によって、カウンセリングのありなしや陽性時のアフターフォローも異なります。
それにより、同じ範囲を調べるとしても検査施設によって費用が異なります。
NIPTを受ける場合、受けたい検査範囲やフォロー内容などを考えて施設を決めるのが必要となります。
共通しているのはスクリーニング検査
精度が高くてもNIPTもスクリーニング検査です。
もし陽性判定が出た場合、確定検査として羊水検査を受ける必要があります。
夫へ相談、選択とその理由
病院から帰宅してのびおへ相談しました。
オスカー検査も80~90%の精度がある中で、費用がかかる検査を受けるべきか。
二人で悩みましたが、結果的にはNIPTを受けることにしました。
理由は以下の2つです。
①スクリーニングではあるものの、やはり精度の高い結果を知りたいから
②夫婦共に40代で、将来を考えるにあたり、現時点でできるだけ多くの結果を知りたいから
とくに②の理由が大きかったです。
もちろん全ての先天性の異常や疾患が分かる訳ではないです。
しかし全染色体に対して検査できるのは大きなメリットがあると思いました。
決めたからにはさっそく検査予約を入れました。
しかし検査施設には認可と認可外があります。
また施設によっても、検査できる範囲やフォロー内容、費用も異なります。
次回はどのように施設を決めたか、そして実際にその施設はどうだったかについてお話したいと思います。
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