・マイルド法による体外受精にチャレンジしたよ!
・一般的な受精率は70%と言われているよ~
・「40歳での体外受精の成功は3回に1回程度」と医者に言われたよ~
マイルド法の治療の流れ
まず生理1~3日目の間に来院し、エコーによる卵胞チェックとホルモン検査(血液検査)を受けます。
卵胞とは排卵されるまでの間、細胞に取り囲まれた状態で卵巣内に存在している卵子のことです。
そして、排卵誘発剤(内服薬)を8日分処方されます。
私が処方されたのはクロミッドという薬で、卵胞を大きく育て、排卵しやすくする薬だそうです。
そして薬を服用している期間に3回来院し、排卵誘発注射剤(HMG注射)を打ってもらいました。
このような治療で、卵巣から複数の卵子を採卵できるように育てます。
3回目の注射の際、再度卵胞の大きさとホルモンの値を受け、採卵日を決定させます。
採卵日が決定されると、排卵誘発の自己注射剤を渡されます。
オビドレルという注射剤で、採卵2日前の夜(22時)に打たなくていけません。
お腹の皮下脂肪に打ちますが、自己注射は初めてでした。
なので、なかなかの悪戦苦闘ぶり…
打つ前に注射器内の空気を抜くのに、手が震えて誤って液剤を飛び出させていました(笑)
そして、採卵前日19時に排卵しないように抑制剤のボルタレン座薬を入れ、採卵当日を迎えます。
採卵当日の流れ
当日、採卵時間の2時間以内に採取した精液を専用ケースに入れ、それを持って来院します。
まず処置のため、裸にガウン1枚の姿になります。
採卵用の処置台に上がると、腟内を洗浄・消毒され、卵巣に麻酔を打たれます。
麻酔後、エコーで卵巣内の卵子の位置を確認しながら細い管を刺して卵子を吸い出します。
痛みは、麻酔を打つ時と管を刺す時に少しあったくらいでした。
あと痛みではないですが、吸い出す際、看護師さんに下腹部をぐいぐい押されていました。
取れる個数にもよりますが、処置時間は15分程度だったかと思います。
採卵できた個数はいくつだったか?
採卵後、取れたのは2個だったと先生に告げられました。
3個目はかなり取りづらい場所にあってどうしても取れなかったそうです。
(看護師さんが下腹部をぐいぐい押していた理由が、ここで分かりました)
マイルド法での平均採卵個数は3個と聞いていたので、平均以下なのが少しだけ残念でした。
しかし、貴重な2個です。
2個の卵子が受精できるかの結果は1週間後とのことで、この日は来院予約をして帰宅しました。
採卵後の過ごし方
始めての採卵ということもあり、念のため半休をもらっておきました。
採卵後1~2時間は時おり下腹部に鈍い痛みはありましたが、その後はとくに問題なく過ごせました。
ただし卵巣に管を刺した関係で採卵後多少の出血があるため、数日間はナプキンを使っていました。
また、卵巣が腫れないように薬も処方されていたので、5日間飲みながら結果を待つ日々でした。
採卵後の流れ
クリニックでは採卵後、培養室で卵子と精子を受精させる媒精を行います。
媒精方法は大きく2つあります。
①通常媒精(体外受精)
・適度な濃度に調節した精子を卵子にふりかけて受精するのを待つ方法
②顕微媒精
・顕微鏡で見ながら細いガラス管を使って1個の精子を直接卵子の細胞の中に入れる方法
だいたい受精率は70%くらいで、顕微の方が若干確率は高くなる場合があると言われました。
どちらで行うかは、治療経過や精液の所見を見て決定されるらしいです。
(ちなみに私の場合、今回は①の方法となりました)
媒精後、翌日から受精の確認が行われます。
受精できた卵は細胞分裂を始めて胚になります。
そしてその後順調に進むと、採卵から5日目には胚盤胞という状態になります。
ちなみにこの期間は、インキュベーターと呼ばれる体内と似た環境を作れる機械の中で培養するそうです。
受精できた個数は?
採卵から1週間後、 媒精の結果を聞きに再来院しました。
受精できた卵子は…0個。
受精率は70%と聞いていたので1個はいけるかと思っていましたが…
現実はそう甘くはありませんでした。
マイルド法で個数が多く取れない他、加齢による卵子の老化も関係しているかもしれません。
先生からは「40歳での体外受精の成功率は、3回に1回程度。だから気にしないで」と言われました。
マイルド法での体外受精のコストは?
クリニックによって異なりますが、採卵前の治療~採卵で20万円程度でした。
今回は受精しなかったので、体内に戻すための移植費用や受精卵の凍結費用は含まれていません。
もし順調に進んでいった場合、助成金上限の30万円は超えるため、自費が発生します。
なお助成金の取得方法について、自治体で異なるかと思いますが参考までに別記事に記載したいと思います。
2回の体外受精へ
受精卵ができないと、スタートにも立てていないような気持ちになって凹みました。
しかし、落ち込んでばかりもいられないので、さっそく次回の治療に向けて予約を入れました。
実はアプローチ方法を変えての治療となったので、その内容は次回にお話ししたいと思います。
余談:卵子の在庫数と質について
体外受精の治療では、先ほどの流れのとおり、薬を使って採卵できる個数を増やします。
AMH値とアプローチ方法によっては10個以上取れる場合もあります。
そんなにたくさん取って卵子の在庫がなくならないか?
最初聞いたときに不安に思って先生に聞きましたが、それは心配ないとのことでした。
卵子の在庫数はおおよそ以下の通りです。
・月経開始時の思春期:30万個
・35歳:2万個
・45歳:3000個
しかし問題は卵子の質になります。
20歳では良質な卵子は50%、35歳では20%、40歳では10%以下と言われているみたいです。
「35歳までに子どもを作った方がいい」と言われるのは、このあたりから来ているのでしょうか?
ま、それでもほしいと思った時にチャレンジするのがいいと、私自身は思っています!
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